ジョルジュ・ルオー展へ [着物]

パナソニック汐留ミュージアムにジョルジュ・ルオーの「I ♡ CIRCUS」を見に行きました。

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実は夫ちゃんはルオーが好き。

以前にもこの美術館でルオーのイコン展を見に行ったことがあります。
そう、ルオーといえば皆さん
額縁いっぱいに描かれたキリストの顔面
絵の具を幾重にも塗り重ねたイコンを思い出すことでしょう。

でもルオーの全絵画作品の3分の1はサーカスがテーマなんです。

フランスでは旅回りの移動サーカスが沢山ありました。
その名残として、今でも移動回転木馬はフランスでよく見かける風景ですよね。
貧しい少年ルオーにとってサーカスはきらびやかな世界だったようです。
でも
華やかな曲芸の数々よりもルオーが描いたのは道化師です。
悲哀が静かに優しく伝わる道化師の顔。

特にピエロ
ピエロとはクラウン(道化師)の一種で通常涙型のメイクをしています。
中世イタリアの「コメディア・デッラルテ」に登場するペデドリーノが名前の由来で
それがフランスで「ピエール」という男性の名前と変化しそこから「ピエロ」となったのだそう。

初期のルオーのピエロは和名の色名でいうところの「浅黄色」を主調とした
優しく微笑んでいる、とてもロマンチックな絵。

サーカスをテーマにした詩と版画の作品「流れる星のサーカス」の一節

バラ一輪片手に 通りかかったピエロは 粘り強くやさしく言った 「生きることは、つまり愛することだ 心が大喜びしている時、僕の小舟は 洗礼の水の上を航行する

そしてルオー最大級の油絵「傷ついた道化師」「小さな家族」「踊り子」
3点そろっての公開は日本で初めてなんだとか。
くっきりとした黒い輪郭深みのあるブルーとグリーンに朱色の暖かさ。


晩年の作品は愛と犠牲を体現するという点で道化師がキリスト的人物として描かれます。
道化師の顔はイコンのようです。

以前もどこかで書きましたが
若いころは早逝したエキセントリックな作家が好きだったりしましたが
ルオーからでしょうか、マチスもかな
長生きして、歳とってから完成させた作品というのが好きになってたりします。

おじいさんとかおばあさんでクリエイティブってスゴイ!!と思うのです。

ルオーはこんな作品を沢山描いている一方
孫と遊ぶのが大好きだったというエピソード!


普通人で、なおかつクリエイティブってのに憧れます[わーい(嬉しい顔)]

この日はそんなことで(どんなこと?)アーティスティックな気分のキモノをチョイス。

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帯はモダンなトランプとパイプ。これヘビロテだな。

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ほんとに最近花の帯締めてないな~。




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つぐみ

ルオー展もいいですね。
先日パナソニック汐留ビルが売りに出されると聞いて驚きました。
美術館はそのまま残るのでしょうね。
by つぐみ (2012-12-09 23:01) 

madamM

つぐみさんコメントありがとうございます。
是非美術館は残ってほしいですね。
コチラの美術館小さいですけどとても居心地よいのですもの。
by madamM (2012-12-17 21:51) 

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