文楽を見に国立劇場へ [着物]

久しぶりに文楽を見に国立劇場に行ってきました。

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この日は文楽鑑賞教室ということで、太夫と三味線、そして人形遣いの説明があり
特に、3人遣いの人形の仕組みと大変さがよくわかりました。
文楽の女性の人形は足がないってご存知でしたか?
足は足遣いと呼ばれる両足担当の遣い手が
足があるように腕を着物の下で調節するのです。
立ち膝をしているときは握りこぶしを立てていたり、歩くときは着物の裾をうまくさばいたり
見事です[ひらめき]

最初の演目が「靭猿」だったのですが猿のひょげんも素晴らしかったです。
細かい獣の動きや、猿回しの猿の芸としての踊りも。

そして今回のメインは「恋女房染分手綱」いわゆる生き別れの「母子」ものです。
関東への輿入れを嫌がる調姫の機嫌をとるために「道中双六」をし、みごと作戦成功。

ところが、それを持参した馬方の三吉が、生き別れた実の息子「与之助」と
調姫の乳母「重の井」は三吉のお守り袋から知るのです。
これから輿入れする調姫に、身分の低い馬方の乳兄弟がいるなどということは絶対許されず
わが子をわが子と呼んで抱きしめられないもどかしさ。
母を慕う三吉のけなげさ。

良くある母子ものではありますが、重の井の身を切る辛さや三吉の健気さはやはりぐっときます。
人形振りとはよく言われますけど、人間が演じるより
人間味というか…表情が豊かな気がしてくるのが文楽の神髄です。

顔に喜怒哀楽の表情はないはずなのに驚き、嘆き、慕い、悲しむ
微妙な表情が伝わります。

久しぶりに見て、また文楽行きたいなと思いました。
今度は、色恋沙汰が絡むのが良いです[揺れるハート]

若い頃「女殺油地獄」も「曽根崎心中」も見ましたし、「忠臣蔵」(これはラフォーレ原宿でです!)も見ました。
でも、今また見てみたいと欲が出てきました。

さて、この日は雪持ちの謎の植物のキモノ。

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この着物、初めてアンキモさんたちと歌舞伎に行った時も、娘の中学の卒業式にも着て行きました。
帯は替えてコーデしましたが、どちらの時も綺麗目の主張しない帯でした。

今回はちょっと華やかな赤の薔薇の織帯。

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この水色と朱色が伝統芸能に合うかなと思いまして。

赤姫の色合わせですよね~。あはは。
ちょっと若ぶってみました。

着物は帯で色んな表情がでますね。人形浄瑠璃の顔と同じかな。







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