秋薔薇のブンガク

生誕１００年ということで太宰治が話題になっていますね。
実は松本清張と同い年ってなんだか不思議。
映画｢ヴィヨンの妻｣の松たかこの着物姿がちょっと気になります。

先日太宰治の「富嶽百景」を読んでいたら秋薔薇の描写がありました。

主人公の小説家が井伏鱒二氏の紹介で見合いをするのですが、その娘さんの家

私は角帯に夏羽織を着ていた。娘さんの家のお庭にはばらがたくさん植えられていた。
母堂に迎えられて客間に通され、あいさつしてそのうち娘さんも出てきて、私は娘さんの顔を見なかった。


とだけなのです。しかも時期は9月、なんでここで薔薇の描写？と思ってとまってしまいました。たくさん咲いたいたということではないのに…。多分太宰の実体験の記憶なのだろうな、と思われてなんだか興味深かったです。


まあ、この小説の花といえば月見草。「富士には月見草がよく似合う。」というフレーズで有名な小説ですが、写真の富士噴火口は白い睡蓮に喩えられ、富士山見物に来た女性たち(ハイカラなタイピスト!!)は罌粟に喩えられています。


時代は戦争直前、薔薇の沢山植えられていた家に住む娘さんはどのような着物姿だったのでしょうか。

我が家の薔薇はほとんどオールドローズのため一季咲き。唯一黄色のグラハムトーマスが咲いてます。

タグ：秋薔薇 太宰治 月見草

コメント 2

ヴィヨンの妻、面白そうですね。
松たかこさんの着物、あれは何を着ていらっしゃるのでしょうね。
何か、感覚的にですが、太宰治って薔薇の花が似合う気がします。

私は、オールドローズが薔薇の中で一番好きです。
好きな花って、気がつけばくるくる巻いている物が好きみたいです。

それにしても、お仕事忙しそうですね。
私もだんだん忙しくなってきてストレスが山のように溜まってます。
でも、たった３日のお休みって厳しいですね！
お体、ご自愛くださいませ。
by pinky (2009-10-19 21:16) 

pinkyさんコメントありがとうございます。
今年は例年ほど忙しい訳ではないので、コモノなど作ってる次第です(笑)
私も巻きの多い薔薇が大好きです後、首の長いのが好き！
pinkyさんに会える日を楽しみにしてます！フランスの話聞きたいなあ～。
by madamM (2009-10-20 21:05)