円山応挙~空間の創造に行ってきました [美術館]

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先週、仕事を早めに切り上げて円山応挙を見に行きました。



今回の展示は空間をどう捉えたがテーマ。

最初の展示は眼鏡絵
まあ、3Dの絵ということになります。
遠近法を使って特殊な眼鏡をかけてみると奥行きのある立体的な絵となるというもの。
京都の遠景をパノラマで見せたかったという気持ちがよくわかります。
影が線で描かれていたり(漫画の斜線っぽい)
手前の日があたっていない人をシルエットで表現したりが面白い。

応挙というと屏風ど~んというイメージだったのですが、とても興味深かったです。


でも屏風ど~んは勿論良かった!


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雲龍図屏風


好きなのはやはり雲龍図。
顔とツメ以外はうねうねとして、そこが雲龍なのですが天から降りてくる感じ。
でもなぜかpokoさんを思い浮かべる(笑)


私が今回一番良かったのは「雪梅図襖・壁貼付」
最後の部屋の国宝「雪松図屏風」よりも何か寒々しくて
枯れた線が好きです。
その周りだけしんしんと雪が降り続いている静寂な雰囲気を醸し出していました。



あと楽しかったのが淀川図巻物です。

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川くだりをしている気分にさせる描き方。これも応挙の空間の捉え方の技法です。



間のとりかた。



これはお芝居のせりふもそうですが、
文学でもよく問われます。
俳句は余白の文学だとよくいわれます。
小説でもいわゆる行間を読むー文体の妙というものがあります。

私は、初期の村上春樹氏の文体にどうしてもなじめませんでした。
なんとなく翻訳小説を読んでる感じがして身体に文体が流れてこない。
無意識のことですが、日本的な私小説、古典的名作の間合いが染込んでいたのでしょうか?



展示替えがあるそうなので、後期も予定が合えば行きたいなと思っています。




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コメント 4

poko

降臨!(爆)

応挙、展示替えがあるのね!
急がなきゃっっ!!
by poko (2010-10-29 14:52) 

madamM

pokoさまご光臨下さいましてありがたや~(笑)
Pokoさんときゃいきゃい雲龍見たかったかも。
藤は後期だそうですよ。
by madamM (2010-10-29 22:11) 

poko

丸山応挙観てきたわ!
本当に空間の妙でしたね。
風景~大作までこだわりを感じるものばかり。
どれも、本当に楽しかった♪
雲龍図は、龍に金泥を挿し稲妻に見立てってとこに
ズキュン!でしたね。
本当に生き生きとした躍動感を感じました!
今度はご一緒したいわ~~~
by poko (2010-11-01 10:53) 

madamM

pokoさんコメントありがとうございます。
雲龍まさにpokoさん好みでしょう?こんな着物どうですか?
後期は是非ご一緒したいな。
by madamM (2010-11-01 15:19) 

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