人日 [文学]

七草粥平安時代の年間五回の節句の一回目。1月7日は人日。
我が家も今日は七草粥です。
と言っても、スーパーの七草セットですが。


でも、1200年も前の平安時代の人々と同じことしてるのはスゴいことだと思います。




枕草子にも、七草の話が出て来ます。


七日の日の若菜を、六日、人の持て来、さわぎ取り散らしなどするに、見も知らぬ草を、子供の取り持て来るを、「何とかこれをば言ふ」と問へば、とみにも言はず、「いさ」など、これかれ見合はせて「耳無草となん言ふ」と言ふ者のあれば、「むべなりけり。聞かぬ顔なるは」と笑ふに、またいとをかしげなる菊の生ひ出でたるを持て来たれば
つめどなほ耳無草こそあはれなれ あまたしあればきくもありけり
と言はまほしけれど、またこれも聞き入るべうもあらず。


第百三十一段

の冒頭七日の若菜というのが七草ということになってます。六日に持ってきて大騒ぎして取り散らしと慌ただしそうです(笑)

でも、京都のすずな、すずしろだから京カブ、京ダイコンってことですよね?今の青首ダイコンじゃないんだなあと妙に納得したりして。

その枕草子の続きですが、子供が七草の他に変な(!?)草持ってきちゃうわけですよ。それで何という名前の草なの?と聞いて、返ってきたこたえが「耳無し草」ってホントかなぁ。
でもその草の名前と聞こえないふりする子供の様子を瞬時に歌にして詠んでみせる清少納言はやはり非常に頭の回転の早い人だったろうと思われます。





ところで、この段に出てくる季節はずれの「いとをかしげなる菊」(とても美しい菊です!決して怪しげ、妖しげな菊ではありません)はどのような菊だったのでしょう。謎だ。
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コメント 4

モンちゃん

おもしろいですね(^^)
どんな菊かな?
菊と聞くはかかっているという事かな~。
だから耳無し草なんですかね~。
清少納言は、駄洒落いわないか(^^;)
すみません、出来の悪い生徒で(汗)
こんなアホな私ですが、今年もよろしくおねがいしま~す。
by モンちゃん (2010-01-10 22:13) 

itomaki

こんにちわ。コメントありがとうございました。
madamMさんの「人日」を読んで、今までちょっと気になっていたことが解決しましたので、後日私のブログのネタにしようと思います。また、いらして下さい。お願いします。
by itomaki (2010-01-10 22:18) 

madamM

モンちゃんさんコメントありがとうございます。
清少納言に限らず、当時の人々は言葉遊びで瞬時に答えられることは教養人の証拠でしたから、現代人にはダジャレ!?と思えるようなやりとりをしてます。
当然ここは菊と良く聞く子供を掛けてます。でも、ムリヤリですよね~(笑)
文学ネタイマイチ反応も薄いので(華麗さに欠けるのと趣味に走ってますものね~。)コメント非常に嬉しいです!
まだ懲りずにみてください。
by madamM (2010-01-11 09:48) 

madamM

itomakiさんコメントありがとうございます。
どんな謎だったんだろうか、ドキドキしてます。着付け下手ネタだったらどうしょう!と思ったのですが、今日の記事にはなかったから大丈夫(笑)また遊びにきて下さい。
by madamM (2010-01-11 09:52) 

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