コレクターの話 [コモノ]

田中翼さんや、雨山堂さん、あるいは骨董市で色んな話を聞いてわかったこと。

私はコレクターにはならないな、ということ。
すきなの物が結果集まることはあっても
私の場合欲しいもの=使いたいものだから。

さいたまスーパーアリーナの骨董市で
持ち手の素敵な日傘があって、値段を聞くと
「これは高いよ。持ち手が象牙だから。」
と言われてすごすご退散したことがありました。
「別に、象牙でなくていいに。」
私のぼやきにお店の方は苦笑されてました。


骨董市では二言目には「これ正絹?」って聞くおばさまがいらっしゃいます。

帯留めの箱ありと箱なし。倍以上の値段がついてたりします。
箱があるということは出所がしっかりしているということなのでしょうし、ホンモノにはそれだけの価値があることはわかります。でも、それだけではない上乗せ分?希少価値分の価格が乗ってしまうのがアンティークや骨董の常。
実際に使用するのに箱はあってもなくてもよしです。

先日の雨山堂さんでも
「かわいければ、印判でも全然オッケーです。」
と言ったら、コレクターの店にとって、そういう客が一番困るんだなあと
笑われました。
どれだけ骨董価値があるかの世界とは違う所にいるようです。


私の器ものの原点は小学生の時見た
NHK「未来への遺産」で見た国宝の曜変天目茶碗。
私、この番組が大好きで(今思うと変わった小学生だ)色んな意味で強い影響受けています。
だから自分で買った最初の作家モノの器はこれ。



20100715190720.jpg


20年以上使っています。作家の名前は忘れちゃいましたが。
特別なものでなく毎日つかうもの。




アンティークも多分、着るためのもの。
私にとってはリアルなもの。
集めて、飾ったりはしないと思います。
もっと歳を重ねても、歳を重ねたなりのアンティーク着たいです。
タグ:コレクター
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itomaki

こんにちわ。私も、自分の実生活や金銭感覚を思うと、似ているモノや「可愛さ&工夫で勝負」的な感じで充分と思っています。
そこには、ホンモノの持つ深みや渋みを追求する楽しみとは違う楽しさがあると思います。価値のあるものは、もちろん引きつけられますから、あこがれますが。
by itomaki (2010-07-16 23:58) 

madamM

itomakiさんコメントありがとうございます。
ホンモノ!憧れの響きですよね。でも例えば凄い作家さんの帯とか手に入ったとしても、好きな柄行きでなかったら買わないだろうし、気に入ったら折り目がついたって着るだろうしと思うんです。着用感や前帯の筋がついちゃうと価値が下がるから着ないというのがコレクターでしょうか?
着物をもっとリアルな服にしたいです。
by madamM (2010-07-17 23:05) 

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