記憶の着物

朝、車で通勤中、鉄塔が朝日を受けて白銀に輝いているのを、毎日、「キレイだなあ」と見てました。
今日は土曜日で比較的ゆとりがあったので車を降りて撮影しました。


昨年のドラマＱ１０を見てから、何故か、鉄塔を見ると切なくなります（かなりアブナイ人ですね）
平太（Ｑ１０の主人公です）はＱ１０を忘れても生きていく。でも本当に何もかも忘れちゃったの？
以前も書きましたが、Ｑ１０は「想い」がテーマなのだと理解しています。

私たちは現在を生きています。過去は現在というフィルターを通してしか知ることが出来ない。
言ってみれば記憶はフィクション（物語）でしかないのです。

だから

大切なのは過去にあった具体的なモノ・コトではなくて
それは忘れてしまっても

なんでだろう、あれを見ると
なんでだろう、これを聞くと
なんでだろう、それを思うと

胸がぎゅっとなる感情だと思います。

それが「切なさ」と呼ばれるもので、
過去につながる想いで
目の前にあるコト・モノに対しての単なる感情ではない
人間だけがもつ想いなのだと。

せつなさは
嬉しいけど悲しい…だったり
悲しいけど嬉しい…だったり
この感情は時には苦しいのだけど
忘れたくない懐かしい思いも呼び起こしてくれます。




叔母や父の着物を見るときも、何だか切ない気持ちになることあります。

お正月に着た叔母の形見の着物。
叔母がお正月にきてたなぁと思っていたのですが、
先日私の白無垢の写真を見つけているとき、ひょいと見たら
私の記憶の中でこの着物を着ていたはずの写真の叔母は、違う着物を着ていました。

でも

何をしたか
何をしてもらったか
そんな具体的なコト・モノは忘れてしまっても


愛した、愛されたという想いは忘れたくないから
私には、この着物は愛しい一枚なのです。



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タグ：Ｑ１０ 鉄塔 記憶

コメント 6

気になるものとか、記憶を呼び起こすものってありますね。
物だけでなく、歌だったり、香りだったり・・・
大切にしたい思い、想いがあります。
by asaka (2011-02-05 23:13) 

私はステキなものやかわいいものを見たり
素晴らしい風景を眺めたりすると
「きゃ～♪」って思うのと同時に切なくなったりします・・・
なんなんだろうと思っていましたが
もしかしたらいつかどこかの記憶なのかも。。

何だか具体的にはわからなくても
そういう感情を大切にしたいなって思いました♪
by aurora (2011-02-06 01:08) 

asakaさんコメントありがとうございます。
そう、香りとかあります。懐かしい香り。忘れていた想いを蘇らせる香り。
ありますよね。
by madamM (2011-02-06 19:42) 

auroraさんコメントありがとうございます。
歳を重ねるということは色々な経験を重ねることだから、歳とると、涙もろくなるんでしょうね。
私、何気ない景色見て、切なくなって泣いたりしてます(笑)
by madamM (2011-02-06 19:47) 

こんばんは
遅くなりました
いつもありがとうございます。
今日は nice! だけで、ごめんなさい
m(_ _)m

by はくちゃん (2011-02-06 20:05) 

はくちゃんさんコメントありがとうございます。
ちゃんとコメントしてくださってるじゃないですか。有り難いです。

by madamM (2011-02-08 13:04)