菜の花のブンガク~和歌・俳句編 [文学]
菜の花が似合う時間帯っていつでしょう?
菜の花や 月は東に日は西に
与謝蕪村
夕焼けの柔らかいオレンジ色の光が照らす菜の花。
月が上りつつある黄昏時ですが、イメージとしては、光は月より太陽ですね。
牧歌的な春ののどかな風景が広がります。
そういえば、蕪村のこの俳句、万葉集のこの歌とよく比較されますね。
東の野にかぎろひの立つみえて かえりみすれば月かたぶきぬ
柿本人麻呂
こちらは菜の花はでてきませんが、
朝方の白い冷たい月の光の中、東の地平線が朝日を受けて赤々と輝き始める。
180度の広大な空間と荘厳な空気感が表現されている和歌です。
季節は冬ですね。
両者とも月と太陽を対比させ、視点を東西と移動させる空間の捕らえ方ですが
全く違うイメージに出来上がっていますね。
地球、太陽、月と、どちらも壮大な宇宙を感じさせますね。
by sako (2011-04-13 22:51)
こんばんは
僕は朝日の菜の花しか知らないのですが、黄昏時の菜の花も素敵ですね
黄昏時ってほっこりしますよね
(^^)/
by はくちゃん (2011-04-14 00:10)
はくちゃんさんコメントありがとうございます。
黄昏時の菜の花もなかなか良いですよ。是非夕方散歩など(笑)
by madamM (2011-04-14 17:37)
sakoさんコメントありがとうございます。
そうですね!そんなスケール感がこの二つの醍醐味ですね。柿本人麻呂の方はそれプラス荘厳なイメージでしょうか?
by madamM (2011-04-14 17:41)