生きる [文学]

東日本大震災から一ヶ月。
もう一ヶ月なのか、まだ一ヶ月なのかわかりません。

今日も余震とは思えない強い地震がありましたね。
その後何度も何度も揺れてます。


それでも季節は動く。

P1040866.JPG


この一ヶ月ほど「生きる」ということを考えたことはありません。
自分が生きるということでなく、地球上の全てのものが「生きる」ということ。


大好きな谷川俊太郎さんの詩。

いつもいつも私の心の奥深いところにあります。
小室等さん(知ってますか?この方)が曲をつけて歌っていた


改めて読んで感動しています。


         生きる

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしということ
ふっと或るメロディーを思い出すということ
くしゃみをすること

あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
そべての美しいものに出会うということ
そしてかくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがっているということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ

いまいまがすぎていくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくとうこと
海はとどろくということ
かたつむりははうということ

人は愛するということ

あなたのてのぬくみ
いのちということ




実はこの詩…

私が中学1年生の時、ひとつ上の先輩が学校の校舎の3階から飛びました。
その時黒板に書き残したのがこの詩でした。

その先輩が何を思いこの詩を書き残したのかはわかりません。
本当は生きたかったのかもしれません。
もともと谷川俊太郎さんは大好きだったのですが
この詩は
その中でも特別な存在です。

いつも心のどこかにある詩です。


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コメント 4

はくちゃん

こんばんは
1ヶ月たちましたねぇ
夕方びっくりしました
仕事していたので、モニタが倒れそうでした
その後もずっと揺れてますよね
いったい何回揺れたんでしょうねぇ
早く落ち着いてほしいです
夕方は雨が是強くて嵐のようでした

by はくちゃん (2011-04-11 22:29) 

かずのこ

今回の震災で唯一得たものがあるとすれば、
生きているということを
わたしたち一人ひとりが考えたことかもしれませんね。
あまりにも大きな犠牲と引き換えにですが…
by かずのこ (2011-04-13 22:04) 

madamM

はくちゃんさんコメントありがとうございます。
このところ大きな余震が多いですよね。私も職場にいるので、家族の安全をすぐ考えちゃいます。
by madamM (2011-04-14 17:26) 

madamM

かずのこさんコメントありがとうございます。
そうですね。私達は大切なことに沢山気づいたけど、本当に大きなものを失った。
でも、未来を真剣に考えなければなりませんよね。
自分自身のために、そして全ての人のために。
by madamM (2011-04-14 17:31) 

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